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前歯の厚み

2022/04/22

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
歯を失いやすい場所の一つとして上の前歯があります。
単根と呼ばれる、円錐状の歯根であることが多いほか、周辺の骨も海綿骨が多く柔らかいため根尖病巣が進行しやすかったり、外傷により脱臼しやすかったりします。
 
また奥歯が欠損することにより、奥歯による垂直的なストッパーがなくなり前歯に対して下からの突き上げが強くなることで、フレアーアウトと呼ばれる前歯がどんどん出っ歯のように出てきてしまうことも起こります。
 
前歯は咬合において垂直的な力に弱く、垂直的な力がかかれば一気に悪くなることもあります。
 
今回歯周病が原因で前歯を抜歯。
インプラント治療にて前歯の補綴を希望された患者様。
 

 
このように事前CTを確認するとかなり骨の厚みが薄いことがわかります。
感染により骨が吸収と言って細くなった可能性もありますが、前歯は基本的にはこのように薄い骨をしています。
 
そのため、インプラント治療をする際にはこの骨のスペースに埋入するか、足すか。のどちらかになります。
この細い骨に埋入するのであれば、やはり少し細いインプラントを数本埋入する必要があります。
今回も2本でブリッジの予定でしたが、設計的にはやはり4本埋入が最も安全なのではないかと検討しています。
 
特に欠損してから期間を置きすぎると骨はどんどん吸収してしまいます。
いずれインプラントと考えていてもできないこともあるため、欠損したら早めに歯科医院に相談しましょう。
 
 
 
 
 
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