Blog
ブログ

ホワイトスポットの治療

2022/04/20

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 
ホワイトスポットの治療について質問をいくつか受けることがありましたので今日はそのお話をします。

 
ホワイトスポットとは、歯の表面についている白い斑点のようなもの。
大きくなることはないし色が変化するわけではないけれども、審美的に気になる斑点です。

 
このホワイトスポットができる原因としては

 
・初期虫歯
・エナメル質形成不全

 
このどちらかになります。

 

虫歯ができる際に、歯が溶ける脱灰というところから始まります。
歯が脱灰されることにより表面が溶け出すと、光沢を失いますんもで白く見えるようになってきます。
これが初期虫歯によるホワイトスポットです。

 
一方エナメル質形成不全によるホワイトスポットもあります。
乳歯から永久歯に生え変わる前に、乳歯の虫歯の影響や栄養障害、原因不明を含め歯の表面のエナメル質が完全にできずに生え変わった永久歯に斑点ができることをエナメル質形成不全と言います。

 
形成不全や初期虫歯ともに、エナメル質が脱灰していますので長期間おいておくことで稀に着色がつき変色してくることがあります。

 
基本的に治療としてはどこまで行うか患者さんが決めてもらうこととなります。
進行が早い虫歯とは異なりますので、積極的に削るようなものではないため審美的にそこまで気にならないのであればフッ素塗布などやクリーニングでしっかりと進行予防をしていきます。

 
しかし前歯など審美的にどうしても気になる場合は、ホワイトスポット部分のみ削りコンポジットレジンにて修復することがあります。
広範囲の場合は、ラミネートベニアなどが前歯において適応されてきます。

 
コンポジットレジン修復の場合は一度で治療は完了し審美的な回復もできますが、レジンは経年的に変色してきますので詰め替えが必要になってきます。

 

歯は一度削り詰めることで再治療のリスクというものが出てきます。
どれだけ小さい範囲でも削れば最後、元に自分の歯が戻ることはないため取れることもあれば変色することもあります。

 
ホワイトスポットでどこまで治療するかは、歯科医師とよく相談して決めていくことが良いと考えます。

 

 

 

 

 

 

 
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
https://ameblo.jp/kojima-dental

インプラント専用サイト
https://ryu-implant.net

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員