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以前抜歯中断している親知らず
2022/04/05
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
矯正治療に際して親知らずを抜かなければいけないと訴えて来院された患者様。
かなり昔に下顎親知らずを抜歯を他院で試みたが、抜歯できずに中断し数十年放置しているとのこと。
右下。完全埋伏であり親知らずの上にも骨ができてしまっている状態。
矯正治療しなければ、特に影響を与えている親知らずではなく完全埋伏であるため骨の一つとしてそのまま経過を見るのですが、今回は矯正にて抜歯が必要とのこと。
実際開けてみると、完全に骨に覆われており根尖に近づけば近づくほど骨と癒着。
舌側に向かっているため、舌神経損傷のリスクがあるため慎重に撤去しました。
おそらく以前抜歯を試みた際に、舌側に向かい歯根があったため麻痺リスクも考え撤退したのかなと。
それはそれで正しい判断であったのかなと思います。
今回矯正を行うという、イレギュラーが出てきたため抜歯となりましたが、矯正をしないのであれば抜歯はせずにそのままでも良かったのかなと考えます。
抜歯中断した歯根は骨癒着などを起こし、抜歯が非常に大変になることもあるため出来るだけ一回で抜くことが望ましいですが、抜歯によるベネフィットをよく考え判断することも大事だと感じたケースでした。
親知らずに関してお悩みの方はご相談ください。
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