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進行していく慢性炎症
2021/10/26
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
歯科治療の中で最も多いのが慢性炎症に対する治療。
歯周病、根管治療、全て慢性炎症です。
慢性炎症は炎症といえど痛みもなく進行していきます。
発熱、腫脹、疼痛、発赤などは炎症の中でも急性症状によく見られる症状ですが、
慢性炎症は
「たまに腫れるけど引く」
「出血するけど痛くない」など、ほとんど自覚症状に乏しい状態です。
しかし炎症は炎症ですので放置すると大きく進行する場合があります。
左上と右下の歯肉の腫脹を訴えて来院された患者様。
痛みなどの症状としては噛むとたまに痛みがあり、出血がしばしあるとのこと。
レントゲン写真では左上の小臼歯部は歯根破折、右下も歯根破折からの大きな嚢胞が出現してきています。
骨が大きく吸収してしまいこれでは噛めない状況です。
噛めない状況ですと言いましたが、実際には使えています。
急性炎症の期間は短いため、痛みが引けば基本的に問題なく使えているということで数年何度も繰り返していたけれどそのままにしていたということです。
治療としては抜歯せざるを得ない状態。
慢性炎症の放置は危険です。
治療部位に違和感があったり、腫脹や出血が頻繁に起こるようであれば早めに歯科医院でチェックすることがいいと思います。
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