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保険でできる白いブリッジ
2021/09/11
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
先日、保険でできる白いブリッジについての質問がありました。
2年前の保険改訂に伴い新たな項目で「高強度レジンブリッジ」という項目は新設されました。
これがいわゆる保険でできる白いブリッジの正体です。
高強度レジンブリッジですので、セラミックではなくレジンと呼ばれるプラスチックの強度が高いものとなっています。
一般的な保険のブリッジ(臼歯部)に関しては今までは基本的に全て金属もしくは、金属の上に一部レジンという形であったためどうしても審美的に悪化することが避けられない状況でした。
しかし条件付きですが、審美的に影響がないような白い材料を使ったブリッジが保険でも可能となっています。
さてこの条件ですが結構厳密に決められています。
非常にわかりやすく記載してあったため画像は転用させていただいています。
まず部位が決められています。
第2小臼歯と呼ばれる歯の欠損において可能。
そして一番大切なこととしては、
第2大臼歯が4本残存していることが最低条件。
もはやピンポイントでの欠損にしか適用されません。
そして完全に被せないといけないため、両隣接している歯の削合量がかなり増えます。
過去に神経を治療して被せているなどの処置を行っていればそこまで問題ありませんが、健康的な歯であると結構な侵襲になります。
金属のブリッジに比べレジンブリッジは破折しやすいためある程度の、厚みを持たせる必要があります。
そうなるとやはり歯の方も金属に比べたら多めに削らないといけません。
ただ保険でできるので白い歯を入れて3割負担で20000円前後となります。
自費診療のセラミックブリッジだと200000円以上となりますので1/10以下ですね。
インプラント治療は検査入れて300000円ぐらいですので、それでも保険ブリッジの方が安くなります。
費用的には非常に優れますが、レジンという材質上、
・長期的不安定
・歯周病への影響
・支台となる歯の削る量が多い
・虫歯リスクが高い
このような弊害が長期的に考えられます。
せっかくブリッジを入れても何度もやり直したり、虫歯や歯周病になっては意味がありませんよね。
高強度レジンブリッジの上記条件にマッチしていてもお勧めできない場合もありますので、しっかりと担当歯科医師と相談して進めていきましょう。
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