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違和感と痛みが取れない
2021/08/07
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
以前から根管治療を行っている部位に痛みと違和感が取れないため来院された患者様。
一般的な根管治療を行っている歯牙ですが軽度に動揺があり叩くと敏感に反応。
レントゲン写真を撮ることに。
薬の漏洩があるのが確認できます。
穿孔しているのが原因なのかな。違和感の確定がつかず根尖方向も怪しいためCT撮影を行うと
ここの可能性が高いですね。
根尖部付近でのリーマー破折。
湾曲した歯根の根尖部で破折し残っています。
また、歯根の歯質が極端に薄くなってしまい今にも折れそうな状態。
リーマー破折の撤去時に周辺歯質を小さく削っていき除去を試みようとした結果、薄くなってしまったのではないかと。
この状態だと保存は厳しいことを説明。
・リーマー破折部位が湾曲した根尖部周辺ということ
・周辺歯質が薄くなっていること
・穿孔が部分的に起きていること
上記のことから長期的な保存は困難ではないかと説明しました。
上顎第一小臼歯部は湾曲根の出現率が高く、根管治療も難易度が高いのが実際です。
歯根も脆弱であり、慎重に処置を行わないと歯根破折のリスクが上がります。
より慎重な治療が求められる部位の一つです。
湾曲根が疑われる場合は事前にCT撮影を行い、歯根形態を具体的に把握する場合もあります。
CT撮影は親知らずとインプラント時以外にも有用ですので、治療で気になる方はご相談ください。
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