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前歯の根尖病巣の拡大
2021/03/29
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
根尖病巣は特に前歯において広がりやすい傾向にあります。
その原因は、前歯周辺の骨質に関係していると言われます。
特に、上の前歯部においては歯根嚢胞が非常にできやすく骨質が 海綿骨と呼ばれ血流が多く、空洞が多いため非常に進行しやすい傾向にあります。
今回も前歯の腫脹を訴えて来院された患者様。
何回か根管治療を行いましたが、排膿は減少したものの腫脹は完全には引かないため、外科的なアプローチをすることとしました。
切開して開けると、薄い骨の下に嚢胞化された状態でかなり大きい歯根嚢胞の存在が確認できます。
この嚢胞は、鼻腔底まで到達している状態でした。
嚢胞を切除し、感染根管を一部切断しMTAにて封鎖し終了としました。
このように特に上の前歯において、大きく進行しやすいのが特徴です。
ここまで大きくしないためには、早めの治療が望ましいのですが、大きくなるまで症状が出ないのが実際なので患者さん側より治療をという訴えがある時には、嚢胞化されてしまっている状態や、大きく進行してしまっている状態です。
歯科医院でレントゲンなどを行っていれば気付けるかもしれません。
そのためには定期的な歯科受診が大切となります。
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