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ノンクラスプ義歯のメリットとデメリット

2021/02/04

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯を欠損してからの選択肢の一つとして存在する義歯。

 

義歯は、保険の義歯から保険外の義歯と種類も様々存在します。
その中でも比較的多くの方が選択する「ノンクラスプ義歯」について解説します。

 

ノンクラスプ義歯というのは、その名の通りクラスプと呼ばれる金属のバネがない義歯のことを指します。

 

通常の保険の義歯においては、義歯を維持するために隣接する歯などに金属のバネを引っ掛ける必要性があります。

 

 

このバネが審美的にネガティブであるため、ノンクラスプ義歯が誕生しました。

 

歯肉と同じ色で見えにくい位置にノンクラスプ義歯の維持であるウイング部分が存在するため義歯を装着しても審美的にネガティブになりにくいというのが最大のメリットです。

 

 

またもう一つのメリットとしては、保険の義歯に比べて柔軟性があるということです。
種類によっては、柔らかいため装着感が向上します。

 

さらに、自費治療の義歯でも比較的安価で作成することが可能となっています。

 

メリットがあれば当然デメリットもあります。
一つ目は、強度。

 

脆くはないですが、唯一の維持装置部分であるウイング部分が経年的に劣化し折れます。

 

着脱が、このウイング部分に委ねられますので、このウイングにかかる負荷がとても高い。歯の豊隆を乗り越えてくるため外す際にかなり力が必要になってきます。

 

 

二つ目は、修理が難しい。
少し特殊な材料を使用しているため、診療所での修理が非常に難しいです。

 

そのため壊れた際は、一度預かる必要が出てきてしまいます。

 

一度預かると、歯がなくなってしまう状態で過ごさなければいけなくなるため、スペアとして保険の義歯を作成しておくことを進めています。

 

三つ目は、柔軟性がある分義歯を支えとしている歯や粘膜、歯槽骨を悪くする可能性がある。

 

ノンクラスプ義歯の特徴の一つである柔軟性。
装着感が良いことがメリットでもあるのですが、弊害として周辺組織や歯の状態を悪くすることがあります。

 

結論を言うと、入れ歯を支える歯が使えなくなったり、入れ歯自体が壊れることで数年毎に作り替えるケースが多いです。

 

残っている歯が健康で咬み合わせのバランスが良い場合は、長く使えることもありますが結構稀です。

 

ネガティブな面が多いのが実際ですが、審美的な回復はよく今まで笑顔が隠れていた方も思い切って笑うことができたりなど、審美的な回復力は非常に高いです。

 

そのため、保険の義歯とノンクラスプ義歯の2つ作成するのが良いと思います。

 

ノンクラスプ義歯はあくまで「外用」として他人と会話する時や審美的に意識したい場面などで使用するのが良いでしょう。

 

一方自宅では、保険の義歯などでフォローする。

 

こうすることで、ノンクラスプ義歯も長持ちしますし、結果として残存する歯も維持する可能性もあります。

 

あとは定期的なメンテナンスです。

 

インプラント以外にも義歯に対しても一生懸命行っていますので、ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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