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ラバーダム防湿法とは

2021/01/26

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯科治療において様々な器具や材料が使用されますが、本日はラバーダムについて紹介します。
ラバーダムとは簡単にいうと「歯につけるゴムのマスク」です。

 

歯科治療は実はとても治療環境を整えるのが非常に難しいです。

 

かなり細かい精密な治療を行いますが、口腔内には唾液や、細菌、舌や頬粘膜など治療効果や効率を妨げる因子がたくさん存在しています。

 

そのため、これらを考慮しないで治療する事で詰め物が脱離しやすくなったり、再治療が必要になってしまうこともあります。

 

そこでラバーダム防湿。
「防湿」とあるように、術野(治療する部位)への唾液の侵入を遮断し防湿状態とする事ができます。

 

歯科治療全てにおいて使用ができるのですが、特に下記の3つにおいて使用する頻度が高いです。

 

①根管治療
②虫歯治療(充填や接着時)
③小児歯科治療

 

①の根管治療で重要なことは、いかに感染源の除去を行うかです。

 

そのため、新たな感染源が入っては意味がありません。ここでいう新たな感染源とは細菌になります。
細菌は唾液に多く含まれているため根管治療中は唾液を排除しなくてはなりません。
無菌的な処置が求められるのです。

 

またさらに高濃度の薬液などを使用するため薬液などによる周辺組織の保護も必要となります。

 

根管治療時には次亜塩素酸ナトリウムなどの非常に強力な薬液を用いる事があるため、その他組織に触れてしまう事でヒリヒリとしてしまう事があります。これらをラバーダムで防止します。

 

②の虫歯治療時での最大のポイントは接着になります。
歯科治療はほぼ接着に依存されてもいいと言えるほど、接着はとても大切です。

 

詰め物との接着が甘ければそこから細菌が侵入してしまい虫歯リスクが高まります。
接着させる際は、完全に無菌であり乾燥している状態が望ましいです。

 

しかし唾液が多い方などは乾燥状態を保つ事が非常に困難な事があります。このような場合はラバーダムが必須となります。

 

③の小児歯科治療においては、唾液の侵入防止が最も大きなポイントとなります。

 

小児は成人に比べ唾液の分泌量が非常に多いため、乾燥状態にさせる事が困難となります。
また、舌や頬を不用意に動かしてしまう傾向もあるため、これらを保護する必要もあります。

 

さらに、細かい道具を使うため誤って飲み込まないためにも、ラバーダムで防止する必要があります。

 

当院においても、ラバーダム防湿を行いながら診療をするようにしています。

 

口を開けるのが大変な方も、開口器などを使用する事でラバーダムを行う事ができますのでご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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