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上唇小帯について

2021/01/12

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

上唇小帯とは、上の前歯の正中にあり唇とつながっている「スジ」のことを言います。
このスジが前歯と前歯の間に入り込んで、唇との距離を極端に短くしていることがあります。

 

これを「上唇小帯付着異常」と言います。

 

 

よく初めて歯科検診をする「1歳6ヶ月検診」や「3歳児検診」で上唇小帯が長いねとか、太いねと指摘されて心配される保護者の方は多いです。

 

検診での歯科医師のチェック項目の中にも、明確に小帯の付着状態というものがありますので、必ずチェックするようになっています。

 

基本的にこの上唇小帯は低年齢の時には太いのが普通で、顎の成長と共に上唇小帯の位置が上の方に移動していき、幅も狭くなっていきます。

 

口を大きく動かしたり、歯ブラシの刺激や食事などで徐々に位置が上に上がっていきますので基本的には経過観察でいいです。

 

しかし、成長しても上唇小帯が永久歯の前歯の歯と歯の間に入り込んだままになっていることもあります。

 

この場合、上唇小帯が邪魔をして前歯がすきっ歯の状態になり歯並びを悪くします。
この時期に上唇小帯を切除することによって自然に歯並びが改善することがあります。

 

そのため、永久歯が萌出してくる7歳前後でまだ小帯付着が強く付着し永久歯の並びに影響を与えているようなら切除した方が良いです。

 

実際には6歳などの就学時にまだ付着が強い場合は切開することが多いです。

 

切開の方法は、麻酔を部分的にして強く付着している小帯部分を切開し、縫合を行います。

 

30分弱ぐらいで終わる治療で、大きな侵襲性はほとんどありません。

 

またレーザーを使用する方法もあります。
しかしレーザーでは不十分なこともあるためレーザーの場合は完全に切除が難しく、治癒過程で元に戻ってしまうこともありますので再度行う必要が出たり、術後のリハビリ(唇を動かす)が必要となってきます。

 

上唇小帯切除を行ってから1週間後に抜糸を行います。
その期間は出来るだけ安静にして、軟膏などを塗布し治癒を促します。

 

上唇小帯付着は、小さい頃は太いのが当たり前です。
ブラシの当て方をしっかりと気をつけていれば特に問題はありません。

 

永久歯の時に影響が出ないように時期を見計らって治療を受けるようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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