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食べる前に口腔体操
2020/12/25
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
コジデンでは複数の高齢者施設と連携して歯科衛生士による口腔ケアや、口腔リハビリ、歯科医師による訪問診療を行っています。
高齢になり問題となってくるのが飲み込みである、嚥下。
高齢になり下肢の筋力が落ち歩行が困難になったり歩くスピードがゆっくりになるのと同じように、口腔内の筋力も低下し始め、飲み込みに関わる筋肉も低下してきます。
嚥下=飲み込むという作業は非常に複雑であり様々な機序で成立します。
そのため少しバランスを崩しただけで誤嚥は発生することがあります。
高齢になり口腔内の筋力が低下する原因は様々ありますが、その一つに食事内容の変化と会話の減少などが挙げられます。
食事内容の変化としては、比較的柔らかいものばこり食べるようになる傾向にあり、それにより筋力低下が引き起こされると言われます。
また会話する機会が減ることで舌などを含めた筋力低下も認められると言われています。
歯科衛生士による口腔ケアでは、口腔内を綺麗にするという意味での口腔ケアもしますが、このような筋力低下などに対して口腔リハビリをして嚥下に関わる筋力を維持するよう努めています。
そしてとても大切なこととしては、食事前に必ず口腔内の体操をしましょう。
スポーツ選手でも準備運動せずに激しく運動すると怪我をしますよね。
これは口腔内でも同じことです。
人とあまり会話をせず、口腔内の刺激が全くない状態でいきなり食べ始めると誤嚥してしまうリスクがとても高まります。
必ず、食べる前には口腔体操をする、できない方は口腔ケアを介助していれることが大切です。
日々の歯ブラシ習慣から、口を綺麗にするという行為は食べた後という認識が強いですが、介護が必要になった高齢者や筋力が低下した高齢者においては、食事前に口腔内をケアなどにより刺激を加えたり、体操することで食事スピードが改善できたり、むせこむことが改善できるかもしれません。
どのような体操がいいか、
まず一つは、「パタカラ体操」です。
パタカラ体操は口の代表的な体操の一つで、食べ物を喉の奥まで運ぶ一連の動作を鍛えるための発音による運動です。
「パ」「タ」「カ」「ラ」と発音することです食べるために必要な筋肉をトレーニングします。
「パ」は唇をしっかりと閉めて発音しましょう。
唇は、食べ物や唾液をこぼさないようにする役割があります。
最近、食べこぼしや、唾液がダラダラと出てきてしまうなと思ったら、この口唇機能の低下かもしれません。
「タ」は、舌を上あごにしっかりとくっつけて発音します。
物を押し潰したり、喉に送り込むためには舌がしっかりと上あごに押し付ける必要があります。
「カ」は喉の奥に力を入れて喉を締めることで発音します。
カと発声する時は一時的に、呼吸を停止します。食べ物を飲み込むときは一時的に無呼吸になります。この動きができないと嚥下は難しいこととなります。
「ラ」は舌を丸めて、舌先を上の前歯の裏につけて発音します。
飲み込みやすいようにするためには、舌がよく動かなくてはなりません。
このように、まずパタカラ体操からやってみるといいと思います。
もっと具体的なトレーニングを希望の方はお声掛けください。
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