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静脈内鎮静麻酔が向かない治療とは
2020/12/01
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
今日から12月ですが、今年最も希望者が増えた診療の一つに「静脈内鎮静麻酔」があります。
今年の4月より保険診療における点数の変更がなされてから、今までは自由診療でしか鎮静麻酔を行っていませんでしたが、
保険診療内でスタートしました。
現代においてストレスフリーの歯科診療を求める方が多いので、静脈内鎮静法で治療希望される方がとても多いです。
静脈内鎮静法とはリラックスしてもらうために点滴で薬液を入れて行う麻酔方法です。
全身麻酔との違いを聞かれることが多いですが、意識をなくして呼吸も管理する全身麻酔とは違います。
自発呼吸で呼びかけにも応えられるギリギリの状態をコントロールして行うのが静脈内鎮静麻酔です。
親知らずの抜歯を希望される方が最も多く、その他には歯科恐怖症の方、型取りなどによる嘔吐反射が怖くて歯科受診をためらっている方
などが静脈内鎮静麻酔を選択して行います。
詳しくは過去ブログを。
1回の治療において、2時間ほどの予約時間を確保するためまとめて治療できる部位はまとめて治療を行います。
親知らず抜歯の方も、そのほかに虫歯があったり、歯周病リスクのための歯石などの付着があった場合などは同日に行うことが多いです。
基本的に鎮静麻酔時に治療はなんでも可能なのですが、現実的に少し避けた方がいい治療もあります。
それは「被せ物の装着」です。
型取りやスキャンした模型で、作成した被せ物や詰め物は噛み合わせを見ながら作りますので基本は極端な調整は入りませんがゼロにはなかなかなりません。
そのため口腔内に合わせて、噛み合わせなどを確認しながら装着する必要があります。
しかし鎮静麻酔を行っていると、眠っている状態であるためなかなか指示が入らず咬合関係が不安定になる傾向にあります。
本来噛んで欲しいところで噛んでくれなかったり、咬合がわからなくなることがあります。
また、前歯部などの色の確認などができないこともあります。
このように、出来る限り「被せ物の装着時」は静脈内鎮静麻酔は避けた方が無難です。
もちろん、やって欲しいというオーダーがあれば噛み合わせに不安定が出ないように麻酔量をコントロールしたりすることは可能です。
静脈内鎮静麻酔の希望がある方は、一度ご相談ください。
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