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噛み合わせがズレている人の被せ物の難しさ

2020/11/28

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

虫歯治療や、歯周病治療、義歯の治療において重要なポイントの一つとして「噛み合わせ」があります。

 

この噛み合わせというのは、基本的な基準はあるものの個人によって大きく異なってきます。

 

 

・下顎前突の方
・噛み合わせが深い方
・顎がズレてしまっている方

 

特に難しいのが、顎がズレてしまっている方の被せ物などの噛み合わせの調整です。

 

習慣的に、左右どちらかしか使っていない状態や、習癖により顎関節の位置が正常からズレてしまうことがあります。

 

顎関節は、正常な位置でなくても食事など摂ることができてしまいます。

 

そして顎関節が正常でない位置で咬合してしまうことで、口腔内の歯もズレた顎関節の位置に合わせて噛み合わせを作ろうとしてしまいます。

 

それによって本来噛むべき部位で、歯が当たっていなかったり、極端に強くぶつかってしまっている歯があったりなどバランスがおかしくなります。

 

このおかしい状態で長期間経過することで、歯がダメになることが多いです。

 

顎関節症が起こることもそうですが、歯根破折の原因になったり被せ物の脱落原因になったりしてしまいます。

 

顎関節の影響で噛み合わせがズレてしまっている人の特徴として、型取りして模型を起こし口腔外で正常な位置で噛み合わせを作ろうとするとできるんですよね。

 

でも、口腔内を見てみると同じ歯列なのに全然ズレてしまっているというケースがあります。

 

これはまさに口腔周辺の筋肉の影響で筋肉が強い方に引っ張られてしまって顎関節が動いてしまっていることを指します。

 

この状態で被せ物を作ろうとするとまず技工士さんは、模型上でしっかり噛み合わせが合う位置で作ろうとしますから正常な位置で作成します。

 

この作成したものを口腔内に合わせて見ると、全然噛んでいない状態だったり、当たりが極端に強いという状況になることがあります。

 

こうなるとどこで噛み合わせを作ろうかという問題になります。

 

本来は正常な位置で作る必要があるのですが、患者さん自身は今の自分の噛み合わせが正常な位置という認識のことが多く今の噛み合わせで噛みたいと思います。

 

しかしこの位置で作ったとしても、数ヶ月や数年先でまた噛み合わせが気になり出したり、歯のトラブルが出現することとなります。

 

時間が許すのであれば、一旦仮歯などに置き換えて正常な噛み合わせの位置になるようにまず顎関節の修正を行う。そして正常な顎関節の位置がしっかりと固定された段階で、最終的な噛み合わせを行うのが理想的です。

 

しかし、これは時間がすごくかかります。
顎関節の位置を正常に戻すには、筋肉的な拘縮を排除する必要があったり他の歯の噛み合わせも同様に調整しなければいけなかったりします。

 

噛み合わせが少しズレている方は、しっかりとそのリスクも踏まえ歯科医師と相談し治療を進めるようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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