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被せ物、詰め物がよく取れる理由

2020/11/19

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯科医院への受診理由の一つに「脱離」というのがあります。

 

脱離とは、いわゆる詰め物や被せ物が取れることを指します。虫歯や歯周病と並んで実は患者さんが歯科に来院するきっかけとして多い理由となります。

 

かなり昔に治療されたところの脱離や、先週、先月治したところの脱離、何度も脱離するところなど脱離した経緯も患者さんによって異なります。

 

では脱離する原因とは一体何があるのでしょうか。

 

・詰め物、被せ物の下で虫歯になっている
・詰め物、被せ物をつけているセメントが劣化した
・詰め物、被せ物に穴が開いた、割れた
・噛み合わせが極端に強い
・詰め物の形、被せ物の形がよくない

 

このように原因は多数あります。

 

詰め物、被せ物の下で虫歯になっている場合は虫歯により接着面が柔らかくなってしまいますので外れやすくなります。

 

歯科でいう接着というのは硬組織に対するもので成立してきます。

 

セメントの劣化による脱離もあります。長期間使用していると被せ物の劣化の前にセメントが劣化することがあります。

 

昔のセメントなどは5年程度しか機能しないものもあったりします。ただこのような場合はセメントを新しく変えることで再度使えることがあります。

 

詰め物、被せ物に穴が開く、割れる事による脱離もあります。それによりセメントの漏出してしまい脱離の原因となってしまいます。

 

噛み合わせが極端に強い場合は、早期のセメントの劣化を伴います。また詰め物の変形や破折の原因ともなりますので、脱離を繰り返し食いしばりなどがある方はマウスピースを使用しましょう。

 

詰め物の形、被せ物の形がよくない。これは医原生となります。詰め物や被せ物を装着するためには形を整える必要があります。

 

これには維持形態、抵抗形態など様々な形態付与が重要となります。
しかしこの形態付与がしっかりしていないと脱離する原因となります。

 

その他としては、保存が困難な歯の被せ物。
被せ物や詰め物をするためには、歯の状態というのもとても重要となります。

 

グラグラな状態の歯や、歯周病により極端に根が短い場合、残根が深く歯冠の長さと歯根の長さのバランスが悪い状態。このような場合は何をしても取れますので、やはり抜歯を検討した方が良いと思います。

 

このように、脱離する原因は様々あります。
どれくらいで脱離してしまったのか、脱離する前はどのような状態だったのかをきちんとヒアリングを行うことで今後の治療計画が決まってきます。

 

何度も脱離している方がいましたら一度歯科医師ときちんと相談するようにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員