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舌の磨きすぎは要注意
2020/10/16
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
先日、舌に付着した汚れがなかなか落ちないと訴えて来院された患者さま。
舌に付着した汚れ、舌苔と呼ばれる汚れは口臭の原因になると一般的に知られるようになりました。
歯科医院受診において患者さんで多いのが口臭の訴え。
スメハラという言葉が生まれるほど、口臭は気になるものです。
口臭の原因は様々ありますが、ほとんどの口臭の原因は実はお口の中にあります。
歯周病や虫歯、舌の汚れが原因となっていることが多いです。
お口のなかの細菌のうち、とくに歯周病原菌などの細菌が、腐敗臭をともなうにおい物質を発生させます。
この歯周病菌が唾液や血液、剥がれ落ちたお口の粘膜、食べかすに存在するたんぱく質(正確には含硫アミノ酸)を分解したときに、揮発性の硫黄化合物―硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドなどを生み出します。
硫黄化合物は、いわゆる硫黄が強い温泉でのあの匂いだった理、メチルメルカプタンは生ゴミのような何とも言えない臭いと表現されます。
また、毎日しっかり歯みがきをしているという方でも、意外に忘れていることが多いのが舌の清掃。
舌の汚れである舌苔は、口臭の原因でも上位を占めます。
舌苔は、読んで字のごとく舌の表面を苔のように覆っている汚れです。
舌の表面は一見、平坦のようですが、舌乳頭と呼ばれる非常に微細なひだが無数に存在していて、その乳頭が絨毯のように並んでいます。
この舌乳頭、いわゆる舌の絨毯部分に新陳代謝ではがれたお口の粘膜の細胞や細菌が付着します。そしてそれがべっとりと分厚い層になったものが舌苔なのです。
舌苔のお掃除には舌専用のクリーナーがおすすめです。
というのも、普通のブラシで行うと舌を傷つけてしまう可能性が高いのです。
舌は非常にデリケートですので、磨きすぎには注意しましょう。
磨きすぎて出血すると血のにおいがまた口臭になります。
また味覚にも関わる大切な場所ですので、磨き過ぎに注意が必要ですがきちんと磨くことが大切です。
磨いても取れない場合は、舌苔ではないのかもしれません。
抗生剤の長期服用による黒毛舌や、鉄欠乏性貧血によるものの可能性もあります。
まずきちんと磨いてみて、それでも取れなくて変だなと思ったらすぐ歯科医院に相談に行くようにしましょう。
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