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咬合性外傷の原因と治療法
2020/10/13
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
噛んだ時に歯が痛むと訴えて来られた患者さん。
歯の痛みで来院される方は歯科医院ですので当然多いわけですが、噛んだ時に痛みがある方も非常に多くいらっしゃいます。
虫歯によって咬合時に痛む場合もあれば、歯周病により動揺しているため咬合時に痛む場合もあります。
しかし、虫歯も歯周病もない場合があります。
これを咬合性外傷といいます。
咬合性外傷が原因で歯周組織にダメージを与えて歯周病を引き起こしてしまうことがあります。
咬合性外傷とは、何かを簡単に説明します。
歯を支えている組織を歯周組織と言います。
歯周組織は、歯を支えている歯槽骨という骨だけではなく、歯ぐき、歯根の表面についているセメント質、歯槽骨とセメント質をつなげている歯根膜という組織から成り立っています。
咬合性外傷とは、これら歯周組織が受け止められないほどの強い噛み合わせの力を受けることで、歯周組織が破壊されてしまうことです。
咬合性外傷には、一次性咬合性外傷と二次性咬合性外傷の2種類があります。
一次性咬合性外傷は、歯周病になっていない正常な歯周組織に過度な噛み合わせの力が作用して起こる咬合性外傷です。
シンプルに言うと、過度な咬合力により歯周組織を破壊してしまっている状態です。
二次性咬合性外傷とは、すでに歯周病の症状が見られる歯に噛み合わせの力が作用して起こる咬合性外傷です。
歯周組織がしっかりとしていれば、何の問題もない噛み合わせであっても、歯周病が進行したことにより噛み合わせに対する支えが足りなくなると、歯周組織をさらに破壊してしまうことがあります。
つまり、咬合性外傷を起こした歯がすでに歯周病に侵されていたのか、そうでないのかによって一次性か二次性かに分類されているというわけです。
咬合性外傷の原因としては、
・被せ物や詰め物の不適合(高さなど)
・噛み合わせの癖
・歯周病
特に要注意なのが、噛み合わせの癖です。
歯軋りや食いしばりによりどんどん歯がすり減ることで、普段当たらない場所が当たってきてしまいます。
元々、咬合は咬頭と呼ばれる部分で上下噛み合うようになっていますが、すり減ることにより歯の面ですりつぶすように噛んできてしまいます。
このようなことが起きると、歯にかかる負担も大きくなり痛みにもつながります。
咬合性外傷は基本的に年齢が上がるにつれ出てくるようになります。
もちろん運動を強度にしている方は若い年齢のうちに見られることもあります。
治療法としては、咬合の状態をチェックし悪さをしている咬合関係であれば調整を行っていきます。
同時に歯周組織に対して、歯周病のケアを行います。
被せ物や詰め物に異常がある場合は、新製するのも治療法の一つです。
咬合性外傷は、被せ物や詰め物の噛み合わせ、噛み合わせのくせ、歯周病などによって起こります。
健康な歯に起こる一次性咬合性外傷、歯周病によって起こる二次性咬合性外傷がありますが、どちらの場合も歯周組織にダメージがもたらされます。
もし、噛み合わせに違和感がある、被せ物や詰め物をしてからどうも歯の調子がおかしいなどといったときは、咬合性外傷かもしれませんので、一度歯科医院で見てもらうようにしましょう。
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