Blog
ブログ

金属の下にできる虫歯

2020/10/08

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯医者さんに検診で行った際に、銀歯の下に虫歯ができている、銀歯と歯に段差ができていると指摘を受けたことがある方いますよね。

 

虫歯治療において一度治療し治した後でも、再度治療が必要となる場合があります。

 

なんとなく銀歯のあたりに違和感があると訴えて来院された方。

 

レントゲンで確認してみると、銀歯が装着されている歯において、一層隙間が空いているのが確認できます。

 

このような現象はなぜ起きるのでしょうか。

 

・被せ物装着時から隙間があった
・長年使っているうちに、金属が変形した
・金属の硬さと、歯の硬さの違いにより隙間が生まれてきた
・歯ブラシ不足により虫歯ができてしまった

 

上記のことが考えられます。

 

被せ物装着時から隙間があったということですが、隙間がある状態で装着すると、その隙間部分は接着剤となります。

 

もともと接着剤は詰め物の内面に入れるためのものですので、外に出てくると固まりませんし、固まっても非常に弱い状態です。よって、早期にまた隙間が空いてきます。

 

長年使っているうちに変形した。これは、比較的金属が薄い場合で奥歯において起きることがあります。

 

虫歯がそこまで大きくなく、形成量が少ない場合は相対的に詰める金属量は減ります。
そこに、奥歯の力強い咬合力が慢性的に加わることで、金属の変形が起こります。

 

金属の硬さと、歯の硬さの違いにより隙間が生まれてきた。

 

これは、熱膨張係数といって素材の硬さの違いによりギャップが生まれる現象です。

 

歯の硬さに対して、金属はとても硬いため使用していると歯が部分的に負けて欠けてきてしまうことがあります。

 

そして、その欠けた部分に細菌が集まってきて虫歯を作ります。

 

一度治療すれば、永遠に虫歯にならないということはありません。

 

しっかりと管理していくことがまず前提として大切であり、そしてこのように金属の場合はどこかでやり直す必要が出てくる可能性があります。

 

セラミックなどの材質は、比較的歯の熱膨張係数に近いため金属と比べると歯の破折を引き起こすことはほぼありません。そのため将来的にやりかえるリスク、虫歯リスクは低いと言えます。

 

そのため、再治療を少なくするためにセラミックなどの修復処置を受けておく選択肢と、今の金属が悪くなっていないか継続して歯科医院でチェックし予防していくのも手だと考えます。

 

治療箇所が複数ある方は、一度歯科医院で精査を受けましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
https://ameblo.jp/kojima-dental

トライアスロンで健康ライフブログ(趣味のトライアスロンのレース記です)
http://triathlon51.com

インプラント専用サイト
https://ryu-implant.net