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口蓋にできた膿瘍

2020/10/03

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

口蓋部が腫れた感じがあるため見てほしいと訴えて来院された患者様。

 

口腔内所見ではこのような感じ。

 

口蓋にプツっと何かができているのがわかります。
また薄らと膿が出てきている所見。
この部分に膿瘍ができるのって結構珍しい。

 

レントゲン所見。

 

これではイマイチはっきりとしてきません。
膿瘍部に造影剤を入れて再度撮影。

 

すると上の歯の根の先端に向かって造影剤が入っているのがわかります。

 

基本的に、上の前歯の尖端である根尖部に膿が溜まった場合は、唇側に膿が出てきます。
しかし今回は、口蓋側。

 

以前、同様のケースで口腔外科へ精査依頼をした時に出た診断名が「鼻口蓋菅嚢胞」でした。

 

鼻口蓋管、別名切歯管とも呼ばれる部位が上顎正中の切歯の裏側、口蓋部に存在するのですが、この部位に膿が溜まり大きくなることで
内側が腫脹してきます。
治療としては、基本的に全て摘出となります。

 

今回は、ご高齢の患者様ということもありどういう治療とするか。

 

確定診断までは出した方が良いと思いますので、一度紹介とさせていただいてから判断でしょうか。

 

鼻口蓋管嚢胞ではなく、通常の根尖病巣の可能性もありますからね。

 

そのような場合は、通常通りの根管治療で良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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