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睡眠時無呼吸症候群とは

2020/09/28

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

当院では、隣接してほんまファミリークリニックさんがありますので耳鼻科との連携を行い治療にあたっています。耳鼻科さんからのオーダーで多いのが「睡眠時無呼吸症候群」におけるマウスピース作成依頼です。

 

睡眠時無呼吸症候群とは、一般的にも知られるようになりましたが睡眠中に呼吸障害を起こす疾患の一つです。

 

睡眠中になんらかの原因で気道が閉じたり、狭くなって呼吸が止まる、弱くなる、いびきをかくなどの症状が出現し苦しくなってしまうという状態です。

 

近年、睡眠不足に繋がり交通事故の原因や、仕事の生産力に影響を与えるなど日常生活から、仕事へと様々な影響が懸念されています。

 

また睡眠中に無呼吸や、低呼吸(いびき)が起こると、低酸素血症や高炭酸ガス血症となり、心臓、肺、循環器系などに負担がかかり、高血圧、心疾患、脳疾患などの原因に、突然死のリスクも上がると言われています。

 

検査は基本的に耳鼻科で行います。
睡眠評価をする前に、耳鼻科的な疾患がないか精査したのち、睡眠検査を行います。

 

一般的な治療法としては「CPAP療法」があります。
これは、睡眠時に鼻から一定の空気を送り込むことで、気道を広げる方法です。

 

しかし、装置をつけるという煩わしさと、空気を送る際に生じる音が家族と一緒に寝ている方は迷惑だということもあり、使用できない方もおります。

 

そういう方は、マウスピースを作成します。
基本的に、上下一体型のマウスピースになっており、少し大きめです。

 

救命救急の時の、気道確保時に、「顎の挙上」というのがあります。下顎を挙上させることで、気道が広がります。

 

その要領を使います。
上下一体のマウスピースにおいては、下顎を前に出した状態で上と固定しマウスピースが入ります。
これにより、物理的に気道が確保できるということとなります。

 

しかし、顎を出すという行為を夜間時にずっとしているというのはけっこう大変です。

 

周辺筋肉は、前方に引っ張られた状態で数時間経過するため、起床時に外した時の違和感はめちゃくちゃ強いです。

 

顎を前に出す量次第では、顎関節症を誘発してしまうこともあります。
しかし、顎を出さないと無呼吸用として意味をなさない。

 

また、上下一体型であるため口の中がパンパンになります。
出来るだけ小さくは作るのですが、それでも異物感は強いです。

 

慣れた方にとっては、なくてはならないようなアイテムとなるのですが・・・

 

耳鼻科さんからの紹介状があれば保険適応で作成できますので興味のある方は一度耳鼻科さんに診断を受けてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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