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金属アレルギーと歯科治療

2020/09/16

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

金属アレルギーと歯科治療。
歯科における保険治療の修復治療では金属が使用されます。

 

そのため、金属アレルギーのある患者さんにおいては、こうした歯科治療による金属に反応して発症することがあります。

 

治療後に、苦味を感じたり、口元や顔などに湿疹が出た時は、特に注意が必要となってきますとは。

 

金属アレルギーとはなんでしょうか。
そもそもアレルギーとは、体外の異物に対して、体を守ろうとする免疫反応の一つです。この免疫反応が、特定のものに対して過剰に起こることを、アレルギーと言います。

 

そして金属アレルギーにおいては、金属が汗や唾液によってイオン化され、皮膚を通過することにより、体が異常な反応をするという状態です。

 

金属アレルギーにもタイプが2種類あります。

 

一つは、局所的なアレルギーと全身的なアレルギーです。

 

局所性とはその名の通り、金属が触れた部分においてアレルギーが起こることです。
ネックレスやピアスなどが触れることでその部位に反応が出ます。

 

そのため、歯科金属アレルギーにおいては、局所性のアレルギーはありません。基本的に全身性の金属アレルギーに区分されます。

 

全身性の代表的な皮膚疾患としては、

・湿疹
・アトピー性皮膚炎
・接触皮膚炎
・掌蹠膿疱症

 

などが挙げられます。

 

性差がかなり存在し、女性において特になりやすく、男性の6倍もなりやすいというデータが存在します。

 

歯科において使用する金属は様々あります。

 

アマルガム
金属パラジウム合金
銀合金
コバルトクロム
ニッケルクロム
ニッケルチタン
純チタン
金合金
白金化金

 

特に金銀パラジウム合金に関しては、様々な金属で成り立っているので注意が必要です。
また義歯の方しか使用しない金属もあります。

 

治療の流れにおいては、まずいきなり全ての金属を外すのではなく、金属アレルギーの有無を検査します。

 

検査といっても歯科ではできませんので、パッチテストが可能な皮膚科に行き検査してもらいます。

 

皮膚科にて、皮膚疾患の識別をまず行い金属アレルギーの可能性が疑われる場合に、金属の除去を行い処置を行なっていきます。

 

皮膚科でのパッチテストの結果、歯科金属がアレルギー項目として存在している場合は、保険診療において金属を使用しない被せ物が適応できます。

 

しかし、適応範囲や適応する大きさは限局されているほか、材質はそこまで強くないため、噛み合わせが強い方などは、保険診療では適さない可能性もあります。

 

十分に診査、診断を行なった上で提案させていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
小嶋デンタルクリニック 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕


静岡市出身
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕


歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会
静岡市歯科医師会 2020-2022 理事
静岡市介護認定審査委員