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歯の形態異常
2020/08/22
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
先日、歯が痛むと来院された患者さまで原因が「中心結節」の可能性が高い方がおられました。
本日は、「中心結節」について解説します。
中心結節と聞かれてもわかる方はほとんどいないと思います。
これは、歯に突起のような形態を持った歯の状態を言い、いわゆる歯の形態異常です。当然先天的な異常で、後天的に出現するものではありません。
これがいわゆる中心結節。
特に、第2小臼歯部で好発すると言われています。出現率は1-4%と結構おられます。
さ、この中心結節で気をつけるべきポイントがまず神経の位置。
通常の神経の位置はこのようになっています。
しかし、中心結節を持つ歯の神経の位置はこのようになっていることが多いです。
そのため、噛んだ時に痛みが強く出現したりすることが多く、噛んでいて結節部分(突起)が破折してしまうと、中の神経が露出してしまい激しい痛みを伴ってしまったり、痛みなどの炎症を繰り返すことで徐々に神経が弱く死んでしまい、根尖病巣を作ってしまうこともあります。
中心結節は、永久歯が萌出してきた段階でわかりますので、早期の対応が望ましいと考えます。
まず一つ目は補強。
咬合などにより折れないように、中心結節の周りをプラスチックなどで補強します。これにより折れるリスクはかなり減ります。
二つ目は少しずつ削る。
中心結節部分を、一気に削ると神経が露出してしまいますが、表層を少しずつ数ヶ月に一回ずつ削ると、神経が入っている内面に二次象牙質と呼ばれる新しい組織ができてきます。この組織が徐々にできることで神経が歯の表面より距離が生まれます。
中心結節は、自分ではほとんど気づきません。最初からあるため「結節(突起)があることが普通」という状況です。
そのため、患者さんから中心結節が・・・という方はほとんどいません。
歯科医院で気づいてあげることが何よりも重要となります。
中心結節である第二小臼歯部の萌出時期は11-12歳です。
大人になって苦しまないように、小さい頃からしっかりとチェックしておきましょう。
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