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左右同日の親知らず抜歯
2020/08/19
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
テレワークの推進や、マスク着用などが日常化してきている現在において、関連するかわかりませんが親知らずの抜歯依頼件数がものすごく増えています。
親知らずは、特に下の親知らずにおいては抜歯後に腫脹する可能性が比較的高くあります。
埋伏している親知らずなどにおいて腫脹することがあります。
また術後痛みも出現しますので、なかなか外出が厳しくなったり、腫脹することで人との会話がしにくくなったりします。
そう言ったことで、抜歯を延期にされる方が多いのですがこのご時世では、上記に挙げたことで対応できるので抜歯を決断される方が多いのかなと考えます。
さて、親知らず抜歯は基本的には片顎ずつ行っていきます。
希望があれば上下同時に抜歯します。
抜歯後はやはり口が開きにくくなったり、痛みのため食事がしにくい、痛みがなくなっても抜歯部位の治癒には1ヶ月以上かかりますからその期間の食事がしんどくなるため、片側は使えるようにしておかないと、食事摂取に影響が出る場合があります。
しかし患者さんのスケジュール的に左右抜歯をどうしてもして欲しいというオーダーがあります。
左右同時抜歯を行うと下記のようなことが起こる可能性があります。
・開口障害
・左右顔面腫脹
・左右神経麻痺による食事摂取困難
抜歯するのが下か、上かにもよりますが左右抜歯後は食事摂取が大変となり栄養不足による体調不良になることもあります。
病院口腔外科では左右抜歯するために、入院して点滴などの輸液で、全身管理を行うこともあります。
下の左右抜歯を希望で来院
ちょうど休みの期間が1週間できたため下左右を同時に抜歯したいという訴え。
右下はほぼ埋伏状態であり神経に近接している、左下も後ろの方は骨に覆われている状態。
抜歯は当日可能であるが、抜歯後に腫脹する可能性が高く右下は麻痺のリスクもあることを説明。色々と説明した上で同意されたため抜歯しました。
抜歯後麻痺の出現はなし、軽度左右の腫脹を認め、軽度の開口障害が出現。1週間後は開口障害はなくなり、痛みや腫脹も消失していました。
本人談では2、3日は全然食べれなかったとのこと。
年齢が若かったから良かったが、やはり結構しんどそうです。
上の左右抜歯を希望で来院。
この方もスケジュール的に当日の同時抜歯を希望。
炎症所見もなく、当日の抜歯が可能であることを説明し、リスクと注意事項に同意を得られたため抜歯。
翌日は腫脹なく、鎮痛剤も1錠のみの服用ですんだとのことで開口障害の出現はありませんでした。
このように抜歯後の状態は左右抜歯においても上と下で変わってきます。
やはり下の埋伏抜歯などを左右同時にすることは開口障害と、腫脹疼痛などにより食事が摂取しにくくなるというダメージがあるのに対して、上の萌出している親知らずに関しては何のダメージもなく経過できる。
当然個人差はあると思いますが、左右同時抜歯を行う場合は、上の方が比較的楽かもしれませんね。
下に関しては、可能ですが気をつけないといけません。
以前のブログでも記載しましたが、抜歯後は安静にしていなければ再度腫脹したり、最悪化膿してしまうことがあります。
抜歯部位に化膿してしまうと、膿をだす処置が別で必要となり結果治癒が遅れます。
抜歯後はしっかりと安静する必要がありますので、勢いで抜歯を決断するのではなく、タイミングをしっかりと考えれ抜歯を受けるようにしましょう。
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