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歯科麻酔についてよくある質問

2020/08/18

 

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯科治療において麻酔しての治療は毎日行われています。

 

歯科における麻酔のその多くは局所麻酔と言われる麻酔方法で治療が必要な場所周辺のみに麻酔をします。

 

必要に応じて、静脈内鎮静麻酔などの全身管理を伴う麻酔を行うこともありますが、局所麻酔での治療がほとんどです。

 

歯科治療においていかに麻酔をしっかり効かせることが、痛くない治療、怖くない治療、不安のない治療に繋がり、継続的な口腔管理を前向きになることができます。

 

そのため当院においては麻酔はしっかりと行うようにしています。

 

 

本日は麻酔に関してよくいただく質問について回答していきます。

 

①麻酔を行う際に針の痛みが嫌、怖いということに関して。

 

現在当院で使用している麻酔の針は極小のものを使用しています。

 

当然針の径に比例して、注射される面積も増えますのでできるだけ細い針を使用した方が痛みは少ないです。

 

さらに、事前に表面麻酔薬といって、局所麻酔薬の含まれたゼリーや軟膏を針を入れる部分に塗布します。

 

これにより、針の侵入に対して痛みが感じにくくなります。

 

しかし、基本的には無痛にはなりません。
痛みが感じにくく、なります。

 

 

②過去に麻酔後の体調不良や、失神をしてしまった方

 

局所麻酔におけるアナフィラキシーショックと呼ばれる重度のアレルギー症状を示す場合が稀にあります。

 

しかしその発生頻度はかなり低く、体調不良のその多くは、局所麻酔後の脳貧血(迷走神経反射)や過換気症候群であると考えられます。

 

これらの症状はアレルギーとは関係ないため、明確な鑑別をしておく必要があります。

 

③麻酔が効きづらい体質と言われたことがある

 

基本的に、体質と局所麻酔薬の効果は相関しません。

 

そのため、体質だから効きにくいというのはありませんが、効きにくい状態や環境はあります。
この効きにくい環境というのは、

 

・治療周辺部分の炎症が強い
・膿が多く溜まっている部位の治療
・下の奥歯など、骨が厚く麻酔が浸透しにくい部位
・口が開かなく、麻酔したい部位に届かない場合

 

このような場合は、麻酔が効きづらいです。
そのため麻酔の量を増やしたり、必要に応じて麻酔が浸透しやすいように麻酔の方法を変えたりします。

 

また強い緊張状態であると麻酔は効きにくい傾向があります。

 

 

④妊娠期での麻酔を使った歯科治療に関して

 

歯科で使用される局所麻酔薬において数種類ありますが、一般的に使用される2%リドカイン製剤に関しては、妊娠中に使用しても赤ちゃんへの危険性はほとんどないことが報告されています。

 

痛みによるストレスの方が体内の赤ちゃんへ影響があると言われていますので、妊娠中であっても痛みがあれば麻酔を使ってしっかりと治療を行いましょう。安定期での治療が望ましいです。

 

 

⑤授乳中だが歯科治療において麻酔を使用して良いか

 

基本的に、局所麻酔の量から考えると母乳に対する影響はないと言われています。

 

しかしどうしても気になるという方は、麻酔の効果がなくなってから授乳されると良いと考えます。

 

以上本日は、麻酔に関してよくいただく質問の回答を行いました。

 

 

歯科治療はテクノロジーの進化や様々な治療法により患者さんにとって多くの利点が増えてきていますが、しっかりと無痛に近い状態で治療することが前提として必要だと考えます。

 

せっかく良い治療法であったとしても痛みを伴っては、次の治療の一歩が踏み出せない方もいらっしゃいます。

 

麻酔をすると数時間は痺れますので、煩わしさはあるかもしれませんがしっかりと麻酔を受けて治療を受けた方が良い場合もありますので歯科医師としっかりと相談して進めていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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