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ノンクラスプ義歯の特徴

2020/06/17

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

歯を欠損した場合に義歯という選択肢があります。
そしてその義歯にも様々なタイプがあります。

 

その中でも義歯の中で選択される方が比較的多い

「ノンクラスプ義歯」について説明します。

 

ノンクラスプ義歯とはその名の通り、ノン(ない)クラスプ(金属のバネ)義歯です。

 

 

保険で作る一般的な義歯はこのように、手前の歯などに金属のバネがかかります。ちなみにこのバネのことをクラスプと言います。

 

保険の義歯ではこのようなバネが必須となります。

 

しかし審美的に目立つ、金属のバネで抵抗するので歯に負担がかかるなどのデメリットもあります。

 

そこで、ノンクラスプ義歯の登場です。
ノンクラスプ義歯においては、この金属のバネがありません。

 

 

この場合は、両側といって両方の臼歯欠損に対してのノンクラスプ義歯のため内側は金属のプレートを使用して薄く仕上げていますが、見える部分に金属はないです。

 

どこで維持、抵抗をさせているのかというと歯の根元の豊隆をうまく使用します。

 

歯は根元にかけて膨らんでおり、その下に床(ピンクの部分)を伸ばせば外れる力に対して抵抗してくれるというわけです。

 

これにより、金属を使用せずに義歯が安定するというわけです。

 

ここで、それだけなら何故保険でできないのか。と疑問が出ると思います。

 

ただ単純に、床(ピンク色の部分)を伸ばすだけで良いのではないか。

 

確かに普通はそう思いますよね。

 

先ほど、説明したように、ノンクラスプ義歯は歯の豊隆している下で抵抗や維持を求めます。

 

そのため義歯を取り外しする際に、この豊隆を跨がなくてはいけないので、ある程度弾性のある特殊な材料が必要になるのです。

 

保険で使用される材質にはほとんど弾性がないため、同じことを保険義歯で行うと簡単に割れてしまいます。

 

そのため、非常に特殊で高価な材質のものを使用するので自費の義歯となります。

 

 

このように弾性があるおかげで、豊隆を跨ぐことができ義歯が安定するという仕組みになっています。

 

非常に審美的に良好ですが、欠点としては「外しにくい、入れにくい」「割れることがある」「修理が難しい」などのデメリットもあります。

 

また、義歯が小さくなる、薄くなるという点はこの義歯に関してはほとんどないので、義歯としての違和感は保険の義歯とあまり変わりません。

 

あくまで審美的に綺麗だということですので、私はノンクラスプ義歯を希望される患者さんには、保険義歯も一緒に作ることを勧めています。

 

ノンクラスプ義歯は壊れて修理する際は、ほとんど預かり修理をします。

 

その間義歯がないと困りますのでスペアとして使用していてもいいですし、自宅にいる時は保険義歯で食事をして、出かける用にノンクラスプ義歯を使用するという方法でも良いと思います。

 

そうすることで結果長い期間使用することができると思います。

 

ノンクラスプ義歯が素晴らしい!!というネット情報が多く散見しますが、実際はしっかりと理解して作成しないと残存する歯も悪くなりやすいです。

 

 

左がインプラント、右が義歯。

 

義歯はどうしても粘膜面に厚みが出てしまいます。
簡易的で外科的な処置がいらないので良いのですが、違和感を限りなく無くしたいという方は、インプラントが良いと思います。

 

もちろん、義歯でも全力は尽くしますがインプラントやご自身の歯と比較してしまうと限界があります。

 

悩んでいる方は一度ご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

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