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セラミックの接着

2020/05/12

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

 

セラミック治療は当院でも多く行っておりますが、セラミック治療の欠点とはなんでしょうか。
ほとんど欠点という欠点はないのですが、唯一の懸念点としては接着です。

 

 

 

 

歯と詰め物や被せ物はレゴのようにパチっと合わさるわけではなく、取れないように、接着剤で固定する必要があります。

 

セラミックというものの表面はかなり研磨されており、それが最大の利点でもありますが、接着に関しては懸念せざるを得ない点となります。

 

 

表面が研磨されているメリットは非常に大きく、歯周病や歯肉炎の原因となるプラークが付着しにくいということがあります。

 

付着してもブラシで簡単に落とすことができるため非常に長期的に良好な経過をたどることができるというわけです。

 

 

しかし、歯と接着させる時には少し難しくなります。最近のセラミックというのはCAD/CAMシステムを用いて作成することが多く、一つのセラミックブロックを削り出します。

 

 

 

 

そのため、セラミック内面も非常に研磨された艶やかな状態です。このままの状態ではレジンセメントなど接着が不十分です。

 

 

脱落してくるセラミックの内面を見ると、セラミック内面にはほとんどセメントの残存はなく、歯(支台)側にセメントが付着していることがほとんどです。

 

 

これは何を示しているのかというと、セラミックにはやはり接着していなく、支台にくっついていることを示しています。

 

 

これを防ぐためには、方法が何種類かあります。

 

 

1・形成に気をつける
2・セラミックの内面処理をしっかり行う
3・高品質なセメントを使用する

 

 

この3つが挙げられます。

 

 

まず1番目の形成に関しては、歯科医師サイドの課題です。

 

セラミックの形成は非常にナイーブな面があり、取れにくい形にしすぎると不適合になりやすかったり、割れやすくなったりなどがあります。

 

しかし、削りすぎると取れやすくなったり厚さが圴一ではなくなり、応力が発生しやすく,厚いのに割れてしまうこともあります。

 

 

2番目のセラミック内面処理を行うというところでは、ツルッとした内面を様々な処理方法でセメントが噛みつきやすくします。

 

最近は、ここの内面処理に使用する材料が良くなってきています。

 

 

3番目の高品質なセメントを使用するは、その名の通りです。セメントは系統違いでも同じ系統でもかなりの種類があります。出来るだけエビデンスの優れた良質なセメントを使用することが重要になります。

 

 

 

 

上記の3つをしっかりと守っていても脱落することはあります。

 

脱落する原因は上記3つ以外にも、根本的な咬合の問題や、支台の状態、虫歯の状態などの問題もあります。

 

どこに原因があるのかをしっかりと認識した上で治療を行う必要があります。

 

 

 

 

 

 

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