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根尖病変の進行
2020/05/09
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
歯というのは、一本一本単独です。
稀に、癒合歯や癒着歯など、くっついている場合がありますが、基本的には単独です。
しかし、その歯根が埋まっている骨は一つです。
何が言いたいかというと、一本の歯における感染は骨の中で隣の歯に移ってしまう可能性があるということです。
このようなレントゲンでわかりますでしょうか。
白くなっているのが銀歯であり、根管治療を過去に行っております。しかし手前の根から感染が発生して、手前の歯の根まで及んでおります。
もともと、一部治療はしていますが健康な歯であったのにも関わらず、奥の感染をそのままおいてあったため、感染が拡大し手前の歯に入ってしまったわけです。
こうなってしまうと、本来治療する必要のなかった、手前の歯まで根管治療を行わなければなりません。
これは、骨の中で起きていることですので虫歯とは異なり、外から細菌が侵入してこのような形をとっている可能性は低いです。
そのため、無症状で感染が拡大してしまうということになります。
定期健診を行っていてもレントゲンを撮っていなければ気づかないことも多いです。
今回、なぜこのような状態を発見したかというと、症状の出現です。
ここまで大きくなってくると噛んだ時に浮いた感覚や違和感が出てきます。
定期健診でしっかり口腔内をチェックすることも大事ですが、定期的に治療部位のレントゲンを撮影して確認していきましょう。
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