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粘液嚢胞摘出
2020/05/04
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
先日、中村先生が粘液嚢胞を摘出してましたので、今回は粘液嚢胞の内容とします。
まず「粘液嚢胞」とは。
口の中には唾液を出すための管が無数にあります。とても数え切れないほどあり粘膜に覆われています。
大きく分ければ、大唾液腺と呼ばれる「顎下腺」「舌下腺」「耳下腺」があり、それ以外にも小唾液腺と呼ばれる唾液腺が、頬粘膜から舌、口唇と無数に存在します。
基本的に粘液嚢胞は、この小唾液腺があるところではどこの部位でも発症しましが、好発部位といってよくできやすい場所があります。
それは下の口唇のやや口角よりに多いと言われます。
舌の先端(舌尖部下面)にも出来やすいですが、これは前舌腺が関係しており、Blandin-Nuhn嚢胞ともよばれます。
粘液嚢胞は、比較的若い年齢の方に多く見られます。
10歳未満で認める場合もありますし、30代ぐらいまではよく見られます。
原因は、噛んでしまったり火傷してしまったり。また歯の尖っている部分で擦れたりすることで、小唾液腺の一部が破損し詰まってしまうのです。
簡単に言うと、水道のホースが中で破けてしまっている状態です。
治療法としては、摘出の一択です。
一択と言いましたが、自然消失の可能性も十分あるので経過観察する場合もあります。ただ多くの場合は、縮小してもまた再発する可能性が高いため、ほとんど摘出します。
摘出の仕方は、局所麻酔下で切開します。
たまにレーザーを使用することもありますが、レーザーだと取り残すこともしばしあるので、切開が一番綺麗に治ります。
創傷部位に対してレーザーは治癒促進で良いと思いますけど。
その後は縫合して終了します。
時間もそこまで長くはかかりません。
粘液嚢胞は、経過観察していてもほとんどのケースで繰り返してしまいます。
保険診療で処置が可能ですので、気になる方は歯医者さんで取りましょう。
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