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被せ物の下の虫歯

2020/03/21

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。

 

 

歯医者さんで「銀歯の下に虫歯ができていますよ」って言われたりしたことありませんか?

 

 

痛みなどの症状がある場合は別として、全く症状がない方もいらっしゃいます。

 

 

痛み全然ないのに虫歯なの??

 

 

とおっしゃる患者さんもいらっしゃいます。

 

 

 

 

このレントゲンを見ると白く映っているのが銀歯。
その下に一層黒くなっているスペースがあります。こういうところが虫歯の疑いがある場所です。

 

 

基本的に、レントゲンでは歯冠及び歯根、銀歯などの被せ物は白く映ります。

そのため、連続性がないとおかしいのですが、明らかに隙間が空いているように黒くなっています。

 

 

患者さんは全く症状がなく、よく物が詰まるぐらい。。。見た目でも被せ物しているのでわかりません。

 

まず、症状が全然ない理由は、過去に「神経の治療を受けている」可能性があるためです。

 

神経を虫歯治療などによりとったりすることで、歯の知覚は無くなります。

 

厳密には神経を取っても歯根膜という歯根の周りに付着している膜が感覚を与えるので、神経を取るとあくまで冷たいものや、熱いものでの反応がなくなってきます。

 

そのため、本来虫歯に罹患すると「しみる!」「痛い!」と言って歯医者さんに駆け込みますが、神経がない状態だと知らず知らずに虫歯が進行していくという状態になります。

 

痛みなく、症状なく虫歯が進行し放置するとどうなるでしょう・・・

 

 

 

次に起こるフェーズとしては詰め物や、被せ物の脱落です。

 

中で虫歯が進行することにより、被せ物が支えられなくなり外れたり折れたりしてきます。

 

ここまで虫歯が大きく進行した状態だと、もはや残るのは根のみとなり、虫歯の進行具合では、保存ができなくなる可能性も十分あります。

 

 

しかし、なぜ被せ物の下に虫歯ができるのでしょうか。

 

被せてあるのになぜと思う方が非常に多いと思います。
原因としては

 

1・被せ物が不適合となっている
2・過去に治療した虫歯が残っていた
3・歯周病の進行により、根の部分から虫歯ができた

 

このどれかになります。

 

1の被せ物が不適合となっているということは、付けた当初から少し隙間があったり、使っていて歯が欠けて被せ物との間に隙間は開いたりすると起こります。

 

2の過去に治療した虫歯が残っていた。

 

実は意外とあります。今は、検知液や、拡大鏡の普及などによりだいぶ取り残しというのがなくなりましたが、昔の治療はほぼ残っていることが多かった。

 

 

特に神経を取る治療をすると痛みがなくなるので、虫歯が残っていようといまいと症状が出ないことが放置してしまうことを助長していると思われます。

 

3の歯周病の進行では、歯周病が進行すると歯肉が退縮します。それにより根面部が露出します。

 

根面は非常に柔らかく、虫歯に罹患しやすいためここから虫歯になるケースが多いです。

 

特に訪問診療で対象となる患者さんに多く認めます。

 

では、これを防ぐためにはどうしたら良いでしょうか。

 

まず、虫歯治療を確実に受ける。患者さんは判断が難しいかもしれませんが、被せた後に物が詰まりにくいや、歯肉から出血していないとか確認しましょう。

 

そして何よりも、定期的にチェックを受けることです。

 

被せ物が不適合になっている状態や、歯周病の進行などは、歯医者さんに行かないとわかりません。

 

定期的にチェックすることで早期発見、早期予防が可能となります。

 

特に神経を治療している歯がある方は必ず受けた方が良いです。

 

神経を治療している歯が、虫歯に罹患すると多くが抜歯となる場合があるからです。

 

せっかく治療をしたのに、抜歯や再治療するのは困ったものですよね。

 

しっかりと、歯医者さんに定期的にチェックして現状を知り対応していくようにしましょう!

 

 

 

 

 

 

 

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