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生まれつきの歯の変色、テトラサイクリン歯とは?

2020/02/12


 
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
「テトラサイクリン歯」というのは、テトラサイクリン系と呼ばれる抗生物質を、ある特定期間内に服用した際の副作用により変色した歯のことをいいます。
 
永久歯の形成期である出生直後から8歳頃までにテトラサイクリン系の抗生物質を多量に投与された場合、歯の着色、歯のエナメル質の形成不全、胎児や小児に一過性の骨発育不全などを起こすことがあるとされています。
 
このため、妊婦や授乳中の母親、および8歳頃までの小児に対してはテトラサイクリン系の抗生物質を避けるべきと現在はされていますが、過去において積極的にテトラサイクリン系の抗生剤が使用されていた時期がありますので、現在においても患者さんで悩んでおられる方は多くいらっしゃいます。
 
テトラサイクリン系抗生物質による歯の変色は、使用頻度の高かった昭和40年代に生まれた世代にもっとも多く見られるという報告があります。
 
テトラサイクリン系の抗生物質は、鉄や亜鉛、カルシウムなどの金属類と強く結合する性質がありますが、形成中の歯に含まれるカルシウムと結合すると歯に沈着します。
 
歯に沈着したテトラサイクリンは紫外線に当たることにより酸化して色が濃くなります。
 
このような変色が起こると、歯はグレーかかった黒っぽい印象を持つようになります。
 
テトラサイクリンによる歯の変色を改善したいという方には、下記の治療法があります。
 
①ホワイトニング
②ラミネートベニア
③被せ物による治療
 
ホワイトニングは、歯の表面に薬剤を塗布して歯を白くさせる方法です。
 
テトラサイクリン歯については個人差はありますが、変色の程度が比較的弱い場合にはホワイトニングで標準的な色へ近づけることも可能です。
 
ただし、変色が強い場合はあまり効果が期待できません。
 
また白くなっても、短期間で後戻りしやすく、継続的なメンテナンスが必要です。
 
ラミネートベニアにおいては、歯の表面を一層だけうすく削り、削った部分に付け爪のような薄いセラミック製のシェルを貼り付ける方法です。
 
ホワイトニングでは対応できないような強度の変色にも効果があり、貼り付けるシェルは歯を削った分と同じくらいの厚みのため違和感もほぼありません。
 
しかし歯ぎしりや食いしばりなどの癖がある方には、シェルが破損する可能性があるため、適応されません。
 
被せ物による治療では、歯の周囲を全体的に削り、その上にセラミックなどで作った人工の歯をかぶせる方法です。
 
セラミックの場合、自然の歯とほぼ見分けがつかないほど綺麗になります。また、被せた歯はもとの歯と同じ位置ですから違和感もほとんどありません。
 
保険適用のは審美的に長期的に変色したり、目立つ傾向があることから、前歯を治療する場合にはセラミックのクラウンを選択する人が多いです。
 
ただしこの場合も、ラミネートベニアと同じかそれ以上に健康な歯を削る必要があります。
 
このように、テトラサイクリンの影響を受けた歯においては審美的な回復に向け様々な方法があります。治療法それぞれにメリット、デメリットがありますのでそれらを説明した上で最も適した方法をチョイスしていきましょう!
 
 
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