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高齢者の肺炎予防!

2020/01/18

こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
 
歯を欠損することで、補うための治療として必要な義歯による治療。
 
義歯はブリッジや差し歯やインプラントと異なり、取り外しが必要でしっかりと洗って管理する必要があります。
自身が健康で、ある程度しっかりとした状態であれば、義歯の洗浄は問題なくできるのですが、介護が必要な状況になったり寝たきりなどの状態になると、義歯を入れっぱなしで生活してしまうということもあります。
 
そもそもご家族が本人が義歯を使用しているということを知らない方も意外と多くあります。
義歯を洗わずに、口腔内に入れっぱなしにしているとどうなってしまうのでしょうか。
 

 
まず義歯の構成は、歯がある場合は粘膜支持と、歯牙支持により安定するようになっています。
歯が全くない方、いわゆる総入れ歯の方は、粘膜支持のみになります。
 
粘膜支持というのは、言葉の通り粘膜の上で義歯が安定するように支持することで、義歯が粘膜の上に乗ります。そのため当然、粘膜が擦れたり義歯の下に物が入ることとなってしまうほか、汚れも付着しやすいのが実際です。
 
最近は、義歯の粘膜面の材質が良くなりましたが、昔の材質は非常に汚れがつきやすい(吸水性が良い)ため、歯石や着色がびっしりということもありました。
 
毎日の手入れで基本的には義歯についた汚れや細菌は完全にコントロールできますが、これを行わないと、口腔内は一気に荒れてしまい全く食事が取れなくなったり、最悪の場合肺炎を引き起こす可能性があります。
 
先日東北大学の研究チームが義歯の手入れについての研究を発表しました。
それによると、
 
「65歳以上の地域在住高齢者約7万人を対象にした研究で、入れ歯の手入れを毎日しない人は、過去1年間の肺炎発症リスクが1.30倍高い」
 
対象者のうち、過去1年間に肺炎を発症した人は2.3%で、入れ歯を毎日は清掃しないという人は4.6%、入れ歯を毎日清掃する人では、過去1年間に肺炎を発症した人は2.3%だったが、毎日は清掃しない人では3.0%だったとのこと。
 
75歳以上では、毎日清掃する人の発症率は2.9%で、毎日は清掃しない人は4.3%と発症リスクが高くなったという報告です。
 
さらに、傾向スコアを用いた統計解析により、65歳以上の全対象者では、毎日は清掃しないことでリスクが1.30倍高く、75歳以上では1.58倍高くなることがわかりました。
 
このような結果から分かる通り、入院患者や介護施設入所者ではない地域在住高齢者でも、毎日の入れ歯の手入れが肺炎予防につながることがわかりました。
 
大切なことは、まず自分の身近な人が義歯を使用しているか知ること。
そして、要介護になると義歯を洗浄しなくなることが多いこと。
これをしっかり認識した上で、サポートし肺炎予防をしていきましょう!
 
 
コジデン院長ブログ(様々なことをゆる〜く書いています)
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