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学校歯科検診の「結果の紙」チェックポイントとは?
2020/01/08
こんにちは、静岡市駿河区にある歯科医院、小嶋デンタルクリニックです。
今日、学校検診の紙を提出してきてくれたお子さんがいました!
時期的に「今!?」という感じになりましたが、検診結果の紙がシワシワだったのできっと机の奥にしまってあったのだろうと推測されましたww
よく学校検診で異常ないと言われているから、歯科医院での検診もいらないでしょ?というお母様の声がありますが、今日はこのあたりについてご説明したいと思います。
まず簡単に、学校歯科検診と、歯科医院での検診の違いとしては
①対象:学校検診は集団 歯科医院は個々
②目的:学校検診は健康課題の発見 歯科医院は治療や予防処置の方針を決める
③環境:学校検診は照明や機器、体勢などの制限がある 歯科医院は全てが揃っている
④結果:学校検診はスクリーニング 歯科医院は確定診断
上記が違いですが、②と④がポイントとなります。
②においては、学校検診では健康課題の発見ということで疾病ありきで物事を考えるようにできています。そもそも日本が国民皆保険制度ですので疾病がないと治療できませんからね。
④が最も大きな差です。スクリーニングとは大勢の中から特定の病気の疑いがある人を見つけるためのふるい分けです。
歯科の場合は
「健康」「要観察」「要治療」「要精密検査」にふるい分けしていきます。
よく「歯医者さんに通っているのに、学校検診で虫歯が見つかった!」などの場面に遭遇することがあります。
学校検診での診察というのは、専用のライトがないですのではっきり言ってよく見えていないことが多いです。そして何よりも大量の人数を限られた時間で診ないといけない為、一人に対する時間も長くはかけれません。
当院の歯科医師は全員ライト付きの拡大鏡を使用していますので、どこでも見ることができますが、持っていない先生や、学校検診に持参してこない先生などは「ぼんやり」した状態で見えていることがほとんどです。
虫歯に見えたけど実は朝食べた海苔が詰まっていた!ということもあります。
歯科医院では絶対起きませんよね。
その逆も然り。虫歯を見落としている場合もあります。
歯科医院においては機器の進歩により、ほとんど見落とすことはなくなりましたが、学校検診の場においては、まだまだ歯科医師の裁量に関わってきています。
ですので、学校検診で紙をもらおうともらわまいと、歯科医院での検診をするようにしましょう!
そして今は「予防!」
虫歯がないからいいという時代ではありません。虫歯を一生寄せ付けない口腔内の環境づくりが全身への健康にも繋がります!
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